イヤーモニタリング

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ここではナカイタカヒロの悩みや個人的な理解しにくい事も書いていこうかと思います!

最近、耳につけているイヤーモニター。略してイヤモニについて。

テレビなどでよくミュージシャンが耳につけてますよね!二年ほどまえに僕も運用し始めました。自分の声がダイレクトに返ってくる。非常に違和感があった。20年以上、足下から聴こえるフットモニターで歌っていたのでそりゃそうですよね。気持ちよくない。

えーーーダメだ、、、気持ち悪い。こんなんじゃ歌えない。。。

あっさり運用をやめました。

やっぱり足下からの、音の方が慣れているし気持ちいい。これでいい。自分はこっちのタイプか。と思い込んでいました。

以前から自分の歌にやはり満足しているわけではなくもう少しライブで音程やリズムがよくならんものかと悩み練習を重ては本番に挑むの繰り返し。しかし一向に音程だけはさほどよくない。元々、ピッチはよくない方だからこまったもんだ。正確な音程やリズムはCDで、聴いてくださいね!というこのフレーズ何回も口にした。

これは、自身の歌から逃げる楽になれる言葉。

ピッチが悪かろーがリズムが悪かろーが歌声が素晴らしく芸術的な歌手がいるんですがその部類に自分は、入っていない事は早々に自覚していましたし95%の歌手はそこに入りません。世界的に成功している歌手はやっぱりうまいのよね。

なぜイヤモニをしたときに気持ち悪かったのか、その答えを、導き出してくれたのはコロナ騒動でした。なぜ?

そう、配信が頻繁に始まり雰囲気で歌ってきたものにはあまりにも歌の技術が露呈してしまう世界が始まったのです!わかりにくいかもですが昔のブラウン管で毛穴まで見えなかったのにデジタル化され今や4K、8Kまでの解像度がある。お鼻の穴から何か一本出ていたらしっかりと映るという女優さんにしたら恐ろしい世界。神経質になりますよね。

コロナによってライブ配信で放送される自身の歌声に吐き気さえしたのです。よく歌手気取りでうたってんなぁ。やめたほーがええよ。って本気で思いました。。。

待てよこの感情以前どこかで同じ事思ったな。。。そうだ20周年の時のDVDの編集で修正前の生音をエンジニアから頂いた時だ!

あの時の映像と音声編集は自分でやりましたのでよく覚えています。下手だなぁとブツブツ言いながらPCで補正修正出来る範囲で直して商品として成立させる。ライブの歌だけどCDをリリースする作業を経てDVDになってますので然程気になる歌声ではないはずです。しかし事実でもないとも言える。

コロナ騒動で生配信はやってくる。待ってくれない。先ほどにも書いたが自分はうまい方ではないがあまりにも下手でもない。どうするタカヒロ!家でフレーズを録音し聞き直す。悪くない。そんなに悪くない。なぜにライブでそれが出来ない?

なぜ?

悩みましたね。

家の環境とライブハウスでは何が違うのかをさぐりました。

それはとても単純な事でした。

目の前で撮られているという意識とお客さんがいる。一発勝負で二度やり直しができない。

そう、メンタルの問題です。

女優さんが時代の流れでフルハイビョンになったからって怯んだりひきつったりコソコソ逃げないですよね。堂々とするしかない。今更若返る訳でもないですしね。

かといっていきなりメンタル強くなるわけでもないし。なんなら今まで以上にシビアになるので怯むこともある。

これまた悩みました。

レコーディングの繊細さをライブに持っていけばいいのです。頭では解ってるんですがどうも毎回イマイチ。そこで

そうだもう一度イヤモニを使ってみよう。

何か糸口が掴めるかもしれない。

やはり気持ち悪い。でもこの気持ち悪さは自身の歌声に酔っていない証拠でもある。この環境で自分の歌が気持ちよくなればそれは配信でも気持ちの良いものになるのではないの?

とにかく歌ってみて見返す。

歌っては見返す。この作業の繰り返しで見えたのが少しずつ良くなってきてるという事。

なぜ良くなるのかを考える。

耳に入ってくるリアルタイムの素の声。

これを聴きながらリアルタイムで歌を補正。

そんな事をしていると目の前のお客さんや撮られている事を忘れさせてくれるほどシビアな作業になっていたのです。お客さんを見る余裕なんてない。ましてや今どう映っているなんて考える隙がない。

先ほどのメンタルの話に戻りますがメンタルを強くするのではなくイヤモニによって強制的に頭から音程やリズムの事で脳を使い他に考える余裕がなくなるという理論に達しました。結果メンタルが、強くなった。

いや、擬似的にメンタルが強くなった。

と言い換えるのが正しい表現である。

本来イヤモニというのはドームなどでモニターの音の跳ね返りがひどい環境を解消したり自分の好きな返しで設定出来るのがいいところですが

自分はひたすら自分の声のみをノンリバーブ(エコーなし)で返してもらっています。アカペラなどでは、バランスが大切なんでイヤモニは外します。あと、MCもね。

だんだん面白くなってきた。

自分はフレーズの、語尾のピッチが下がるくせがあるんですが歌声が減衰するとオケなどに消えて最後の最後は当てずっぽのように、歌っていたところもある。

語尾まで丁寧に歌うということはわかってるんですがオケで消えていったりメンバーの、コーラスで埋もれてしまったり自分の歌を見つけようにも消えて無くなるので後は経験と勘でうたう。これが良くないんですよ。

みなさんもやってみてください。

ヘッドホンで両耳ふざぎ、もちろん自分の声は聞こえない。そこそこの大音量のオケで歌ったものってヘロヘロに下手くそですから(笑)

語尾まで聴こえる

語尾まで聴こえさせてくれる

語尾まで聴こえさせて一瞬の気の緩みを与させくれないのが今回のお題の

イヤモニ

です。今はまだ試行錯誤しながら運用していますが間違いなく配信にぎり耐えれる程度の唄まで持っていく事が出来てきました。

少しずつ慣れてきた。

次は自分はどう映っているのか全てを把握しながら余裕を持って歌える事が目標です。

そもそもお客さんをしっかりみながら今

今はこの形で少しずつ結果を出そうとしていますがいつかつまずく日が来るでしょう。

その時はその時で考えないといけないですね。

コロナ騒動で悪いことばかりではなく

むしろ今まで逃げてきた事に顔を付き合わせて向き合わせてくれたのも事実。

早く元の世界に戻ってほしいですね。

唄は面白い。本当に面白い。

終わりなき旅ですね。

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イヤーモニタリング” に対して3件のコメントがあります。

  1. 水月 より:

    こんにちは🎵
    深い歌の世界とイヤモニのお話をありがとうございました。ライブや配信で、今までとの違いを注意深く聞いてみますね✨

    私も、いっぺんくらいはイヤモニで自分の声を聞いてみたいかな~笑笑。

  2. りこ より:

    いっぱい悩んで たくさん努力して。
    そんなそぶりは見せないけど、そうして積み重ねたものがあるから、ステージで歌ってるタカヒロさんに魅了されるし、感動するんですね。
    何事もあきらめずに頑張る人は強くてカッコいいですね✨

  3. なおこ より:

    色々悩み、試行錯誤しながら努力を重ねて来たんですね☺️何事にも立ち向かう姿はかっこいいです!✨

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